パパになった ねずみ男 


今週の「ゲゲゲの鬼太郎」は、ねずみ男浪曲子守唄といったところ。
ねずみ男か一節太郎か・・・・・
子供嫌いを自称するねずみ男だが、妖怪見越し入道の赤ちゃんのお守りをする。
何故か、見ている私は、健気に赤ちゃんの世話をするねずみ男に、
感情移入してしまい、思わずホロリとしてしまった。


見越し入道の赤ちゃんは、どこか宮崎駿の「千と千尋の神隠し」の、
巨大赤ちゃん(坊)のようだった。
宮崎駿では、初期作品 「太陽の王子ホルスの大冒険」は素晴しかった。
小学生の頃、わくわくして観た覚えがある。


懸命に見越し入道の赤ちゃんを背負い、工事現場で働くねずみ男
鬼太郎とねこ娘が通りすがりに見かけるが、
いつも楽に儲けることばかり考えている、
ねずみ男から想像できぬ真面目な姿に、別人だと思い込んでしまう。


ねずみ男の赤ちゃんに寄せる父性愛?に、
もーれつア太郎」のココロのボスを思い出した。
どちらかと言うと、悪役のココロのボスが、
ピヨコちゃんという、メスのヒヨコを可愛がる話があった。
「ピーヨコちゃん ピーヨコちゃん」と言っては、
目に入れても痛くない可愛いがりよう。
車にピヨコちゃんが轢かれそうになると、身を挺して助けるココロのボス。
今回のねずみ男を髣髴させる父性愛。


それにしても、見越し入道の奥さん、赤ちゃんのママは何処に行ったのか。
見越し入道は、奥さんに逃げられてイライラしていたのかもしれない。
男やもめは、寂しいから・・・・
そうすると、ねずみ男よりも、むしろ見越し入道の、
浪曲子守唄」なのかもしれない・・・・