勘三郎の挑戦


中村勘三郎特別企画 伝えるべき大切なもの』を見る。
ただし、途中からになってしまった。
第十八代中村勘三郎という役者、わたしは好きだ。
なんだかホンワカした温かみを感じる歌舞伎役者だ。
先代は、どちらかと言うと、貴公子然とした風貌だったが、
息子は、飄逸な、それでいてエネルギッシュな印象がある。


以前、市川海老蔵の特集を見た。
タイトルはズバリ 『名門に生まれるということ』
海老蔵も進取の気性に富んだ歌舞伎役者だ。
海老蔵には、市川團十郎という父親がいる。
なかなか、父であり、師匠である團十郎は、
海老蔵の思いの通りにには、させてくれない。
革新の海老蔵と保守の團十郎
好対照の親子。
その葛藤が、止揚となり、
彼の芸と人間としての成長に結び付いているような気がする。


中村勘三郎は、中村屋の家長だ。
責任も思いが、自由な表現手段を追求できる。
新しい物に挑戦し続ける彼に、役者魂を感じる。


森光子との親子二代の共演。
何か、縁を感じる。
今回は、勘三郎と森光子は親子役。
息の合った母と息子を演じている。


勘三郎のお姉さんのが、銀座でクラブをしているそうだ。
知り合いの社長さんが、たまに寄るとのお話。
「一度連れてってください」
と社長さんには、頼んではあるのだが、
「いいよ」
と言いながら、なかなか実現しない。
来年こそは、行きたいものだ・・・・・