帝都雪降りぬ

雪の皇居の映像が美しかった。
水墨画のような景色。
まさに、東京というよりも、帝都と呼ぶに相応しい。
時代が、昭和に戻ったような、
ある懐かしさを感じた。


      『降る雪や 明治は 遠くなりにけり』


明治を偲ぶ、中村草田男の有名な俳句である。
雪はどこか、ノスタルジックな風景を醸し出す。
『昭和は遠くなりにけり』
そんな言葉が口からもれる、雪の日だった。