経済乱気流


アメリカ発の世界経済の混乱が続いている。
そんな中での、日本銀行総裁の空席問題。
3月19日には、福井俊彦総裁の任期切れとなる。
健全な金融システム、物価の安定からも、
日本の金融政策の舵取りをする、日銀総裁人事はきわめて重要だ。
自民党民主党の協議、取り分け福田総理と小沢代表のトップ会談を持つ事。
更に、日銀自身の判断も加味した人事が必要なのではないか・・・・


米国の低所得者向け(サブプライム)住宅ローン問題は、
世界経済に、深刻な影響を与えている。
アメリカドルが、世界の基軸貨幣である以上、
急激なドル安は、経済の乱気流を引き起こす。
米連邦準備制度理事会FRB)は、更なる利下げを迫られている。
米国の大手証券ベアー社の救済も、日本の山一證券破綻と同じく、
資金難による信用不安に起因している。
米銀行のモルガンの、株式交換方式での買収額は、
ベアー社1株当たり約2ドル。
10日前に70ドルだった株価が2ドルである・・・・・・


日本のバブル崩壊は、日本経済にほぼ限定されていたが、
アメリカのサブプライムローン問題は、米国に留まらず、
世界規模の金融不安と、市場の動揺を招いている。


アメリカは、大統領予備選で、少々お祭り気分であるが、
ブッシュ政権の後のアメリカ大統領は、
イラク問題と深刻な経済問題を解決しなければならず、
試練の政権運営になるだろう。