初めてのレコード


初めて購入したレコードは、印象深いものだ。
私の記憶の中では、中学生の時購入した、
浅田美代子の「赤い風船」が、初めてのレコードだったように思う。
プレーヤーを買って何度も聴いた覚えがある。
その頃、ルネ・シマールの「ミドリ色の屋根」や布施明の「愛の終わりに」
などの、レコードも買ったような・・・・
丁度、その当時流行っていた、ぴんからトリオの「女のみち」を、
同級生の友だちが、購入していたが、実にシブ好みだなと思ったものだ。


さて、あるクラブのママさんと、先日デュエットをしたのが、
梶光夫と高田美和が歌っていた、
「我が愛を星に祈りて」だった。
ママさんは、かなりウキウキして歌唱されていた。


「この歌、小学生の頃、初めて私がレコードを買った曲なの、
 たしか、少女マンガで連載していたと思う」


とやや興奮気味に語られていた。
アパの女社長のような、濃い感じのママさんなのだけど、
この「我が愛を星に祈りて」を語る瞳は、
夢見る夢子ちゃんのようにキラキラしていた。
「我が愛を星に祈りて」は、


   ちいさな肩を うしろから
    抱きしめたい 日もあったけ


で始まる、青春歌謡。
青山和子歌唱の「愛と死をみつめて
と同じく、実話をもとに作られた名曲。