粋なみどりの日


今日は、みどりの日
日本橋三越劇場で、日本橋くらま会の主催の催しを観覧した。
日本橋の粋な旦那衆が、小唄・清元にと、得意の喉を披露してくれる。
私は、毎年楽しみにしている。


今回は、異色の催しとして、居合の演武があった。
無外流吹毛会の面々。
うら若き女性の組立ちが凛々しく、大和撫子ここにありといった観があった。
師範による、真剣による藁断ちなどがあった。
「ピュー」
と真剣が、空を切る音がした。
「バサッ」
と、音がするないなや、見事に藁の棒は真っ二つに切られた。
気迫のこもった、演武であった。
そういえば、数日前、八犬伝の、
宝刀村雨丸ほうとう むらさめまる)の夢を見たのを思い出した。


清元の「お祭り」の踊りも披露されていた。
他に、小唄「芝浜」「都鳥」「話しらけて」「夜桜や」
清元「甲茜」本名題は、「再茲歌舞伎花轢」(またここかぶきのはなだし)
「甲茜」の最後の科白が、私は好きだ。


『実(げ)にも上なき獅子王の、万歳千秋限りなくつきせぬ獅子の座頭と、
 お江戸の恵みぞ(有難き)』


小学生の木遣りもあり、
粋な「白波五人男」ありと、バライティーに富んだ出し物となった。
本日は、粋なみどりの日となった。