命がけの逃避行


ラスト・フレンズ」を見る。
先週は、運命の赤い糸に思いをめぐらしたが、
今週は、心の鍵について考えさせられた。
心の扉をノックして、扉を開けてもらうところから、
人間関係は始まるのかもしれない。


最近、ある女性から、こんな話を聞いた。
痴漢にあったことを、付き合っていた彼に話すと、
「おまえに隙があったからだろ」
と言われたと・・・・
彼女は、子供の頃から、そうした痴漢の被害に遭い、
それが、トラウマになっていた。
そして、今日の、美知留(長澤まさみ)のように、
被害に遭った、自分自身を責めてしまうことがあるそうだ。
「自分がだんだんなくなっていく」
美知留は、宗佑(錦戸亮)のDVを受けて、
身体の実存的欠如に陥ってしまう。
自分の身体であって、自分の身体でない、
他者のような自分の存在。
まるで、心と体が溶けてなくなるような感覚。


美知留の鍵と瑠可(上野樹里)の鍵。
瑠可の鍵とタケル(瑛太)の鍵。
鍵穴は、其々違うが、
心の鍵を、お互い開けようと苦悩している若者達だ。