わたしは死ねます


ふと思い出す、山口百恵の言葉がある。


愛する人のために死ねますかと聞かれたんです」
 「わたしは死ねますと、答えました」
 

帝国劇場での彼女の言葉。
さらりと、微笑んで語っていた百恵を思い出す。
当時、百恵は三浦友和と恋人宣言をしたばかりの頃。
優しさにつつまれた女神のような、
神々しい光を、身に纏っていた。