[篤姫] 嵐の建白書


次期将軍をめぐる争いが本格化する中、
島津斉彬高橋英樹)は、幕府に建白書を提出する。
篤姫宮崎あおい)は、家定(堺雅人)に、
再度、次期将軍に一橋慶喜を指名するよう願い出る。
家定は、そんな篤姫に、
「そちだけは、信じるに値する女子(おなご)じゃと思ったのにのう」
と言い残し、立ち去る。
篤姫は、家定の胸中を慮(おもんぱか)る事なく、
ただ、斉彬や幾島(松坂慶子)の意に従った自分を責めて、
悶々とした時を過ごす。


一方、本寿院(高畑淳子)と井伊直弼中村梅雀)は、
密約を結び、紀伊派を押すことで協力関係を確認する。
これにより、紀伊派は、大奥を味方につけることとなる。


家定も、篤姫も互いに素直に詫びるシーンが印象的だった。
また、政(まつりごと)について、率直な意見を、篤姫に聞く家定の度量と、
的確な情況分析をする篤姫の才覚に脱帽する。
篤姫は、一橋派にも紀伊派にも組みしないことを、
夫である13代将軍徳川家定に告げる。


「今度生まれ変われたら、何になりたい」
と、篤姫に問いかける家定。
「私は、私のままが良いのです」
と答える、篤姫
「なぜじゃ」
と畳み掛ける家定に、
少し、はにかんだ表情で、はぐらかす篤姫
篤姫の本心は、
「私は私のままでよいのです」
「そうでなければ、貴方様に出会わなかったのだから」
篤姫の秘めた願いは、来世も家定様とめぐり合いたいとの一念であった。


どこまでも、一人の女性として、
家定を慕う篤姫の一途な姿は、健気だなと思う。
家定を見つめる、篤姫の瞳は、いつもハートで輝いている。