父の詫び状


向田邦子原作「父の詫び状」を見る。
戦前、家長である父親の威厳があった時代。
子供達を叩き起こし、お土産のおすしを食べさせる父。
私の父も、酔って帰宅すると、
私達子供を起こして、土産のすしを食べさせていた。
眠い目をこすりながら食べた記憶がある。


それにしても、昭和15年といえば、
太平洋戦争前夜の時代。
一般庶民は、あんなに静かな生活を送っていたのだろうか、
ふと、そのあまりに平和な日常が恐ろしく感じた。
戦争と平和は背中合わせなんだなと思ったからだ。


篤姫の再放送「ふたつの遺言」を見る。
篤姫宮崎あおい)の一途な愛が、
家定(堺雅人)に届けられた、白い碁石に込められているようだった。
家定の棺の前で号泣する篤姫が切なかった。