2008-07-26 百日紅(さるすべり) 俳句 ひたむきに 水に恋する 百日紅 百日紅 女ざかりの 身を焦がす つかもうとしても、 つかもうとしても、 五指からこぼれ落ちてしまう水。 ただ冷たい感触がのこるのみ。 水は情愛にもにて、 強烈に体が欲し、 やみがたき思念にとらわれる。 時として水は、 生命あるもの、魂をもつものとなる。 水のような人に恋する苦しみと悦楽を、 百日紅の花に込めた。 百日紅(さるすべり) 猿滑とも書く。 ミツハギ科の落葉高木。 樹皮が褐色で滑らか。 夏に花が咲く。 紅・白・淡い紫色の六弁の花。 百日紅は夏の季語。