篤姫と百恵


山口百恵の著作「蒼い時」に、
映画「潮騒」のロケでの、こんなエピソードがあった。
それは、ロケ地である神島の地元の人達の印象を聞かれた時、
「とても親切な人達ですね」
と、優等生的な答えを百恵はしたのだが、
三浦友和は、
「まだ、よく話していないのでわかりません」
と答え、
百恵は、自分は神島の人とふれあいもないまま、
取材受けする話をしてしまった自分を恥じ、
誠実な答え(飾らない)の友和に魅かれたとの、
そんなことが書いてあったように記憶している。


天璋院篤姫」の第23回放送の「器くらべ」で、
篤姫宮崎あおい)が、家定(堺雅人)に一橋慶喜を将軍にと、
推薦したときに、家定から、
「自分が会った事もないのに将軍に推薦するのはおかしい」
と諭され、篤姫がハッとする場面があった。
慶喜にも、慶福にも対面していない篤姫は、
斉彬や幾島の意見だけで、
その人となりも確かめず、時期将軍を慶喜にと家定に推した。
家定にたしなめられた篤姫は、
慶喜と慶福の器くらべをすることにした。


百恵も篤姫も、友和や家定の言葉に
「やられた」
と感じたのだろうか・・・・


そして、彼女達の率直な心は、
愛する男性の言葉を受け入れる。