心豊かに


新年の映画、「禅 ZEN」が楽しみだ。


    『春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて 涼しかりけり』


道元が詠んだ和歌の境地は、私達を雪月花に導く。
美しい花や月や花を静かに眺めることで、
己が心象にも仏の心を呼び覚ます。
禅の座するとは、心を座することなのか・・・・
すなはち、座することで、この世と己を一体にし、
この世と己に安寧をもたらすのか。


学生時代、お寺での茶道の御稽古で、
必ず黙想をし、精神統一をした。
お寺は竹林に囲まれ閑静な佇まいだった。
障子越しに聴こえた、竹林の「さわさわ」という音が甦ることがある。


「禅 ZEN」は中村勘三郎初主演の映画だそうだ。
監督は高橋伴明
時の権力者、執権北条時頼藤原竜也が演じる。
只管打坐(しかんたざ)とは何か自らに問いかけてみたい・・・・