知の歴史


「知の歴史」ービジュアル版哲学入門ー
著者ブライアン・マギー 日本語版監修中川純男
を読んでいる。


プラトン


「哲学は疑問をもつことからはじまる」


この彼の言葉は、根源的な哲学の属性を示しているのではないか・・・・
また、「YES WE CAN」米国のオバマ大統領ではないが、
カールマルクス


「哲学者は世界をさまざまに解釈してきただけだ。
 大切なのは、世界を変革することである」


まさに強力なメッセージとして発信された。


この「知の歴史」ービジュアル版哲学入門ーは、
ビジュアルゆえに、文章だけでなく、
様々な絵や写真で目を楽しませてくれる。
難解な哲学を身近な学問として感じさせてくれる。


特に、哲学者達の肖像画が、
かれらの哲学と、どこか似ている雰囲気がある。
例えば、「君主論」で、


「君主にとっては、慕われるよりも恐れられるほうが、
 はるかに安全である」


と唱えたマキャヴェリ肖像画からは、
その薄い唇と広く美しい額から、どこか隙のない冷徹な印象がある。


「人は自分を全存在を国家に負っている」


と唱えるゲオルク・ウィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルは、
苦虫を潰したような、気難しく、威厳のある風貌が肖像画から窺がえる。


私は、有名なアリストテレスプラトンが並んで歩いている絵画が好きだ。
この本でも、一頁を割いてこの二人の哲人の絵を掲載している。


「知の歴史」ービジュアル版哲学入門ーは、
自分の興味のある頁から読んでみると、
文章とビジュアルで構成さてた本なので、読みやすいのかもしれない。