2009-02-28 北ウイングの思い出 エッセイ 『彼のもとへ一人旅立つ』 康珍化作詞・林哲司作曲「北ウイング」より 初めて海外に出かけたのは、 旅行ではなく、仕事だった。 東南アジアのボルネオ島にあるブルネイという、 日本の三重県と同じくらいの小さな国。 到着は夜だった。 飛行機が着陸態勢にはいる。 眼下に、ブルネイの街の灯りが見える。 期待と不安で胸が一杯にある。 「ああ・・・海と国境を越えてやって来たんだな」 そんな思いが胸を過ぎったとき、 この中森明菜の「北ウイング」が甦った。