2009-03-11 蕗の薹(自句自解) 俳句 初恋のほろ苦きかな蕗の薹 春野菜の蕗の薹(ふきのとう)を食べたとき、 ほろ苦い味覚に、どこか懐かしさを感じた。 春告げの味は、スイートでなくビターだった。 初恋は、カルピスのように甘酸っぱい味ばかりではない。 なかなか適わないのが初恋。 甘美な初恋の思い出の方もいるだろうが、 ほろ苦い思い出の方もいらっしゃるだろう・・・・ ほろ苦い思い出だからこそ、 記憶の中で、いつまでも生きつづけるのかも知れない。 そんな思いを込めて俳句にしてみました。