真田幸村参上


『夢をつかんだ奴より、夢を追ってる奴の方が、時に力を発揮するものでさぁ』


真田幸村の生きざまを象徴するような、
幸村の名言。


城田優演じる真田幸村は野性味があり、
迫力があった。
幸村は、荒削りながら思慮深き若武者。
後に徳川家康を恐れさせた武将の片鱗を垣間見る思いがした。


小国真田氏は、昌幸はじめバルカン政治家。
大国の中の小国の宿命でもある。
真田の姫初音(長澤まさみ)も、そうした真田家に育ち、
権謀術数を駆使してきた。
しかし、そんな初音も、兼続(妻夫木聡)の誠実さに心の窓を開き、
しだいに兼続に惹かれてゆく。
姉弟とも兼続に魅了されてしまう。
「姉上が惚れたのもわかりました」
と弟の幸村。
幸村の言葉に、
不敵な笑いを浮かべる初音。
この姉と弟、
二人とも不敵な笑いを浮かべる癖がある・・・・


兼続の名参謀は?
それは奥方のお船常盤貴子)だろう。
人の性根を見抜き、
女性らしい細やかな気配りをするお船


真田幸村というと、
楠木正成とダブルところがある。
二人とも義に殉じ、
目先の利益に走らなかったところが似ている。
そして優秀な軍師であったことだ。
今も昔も、人気のある武将だ。