2009-08-09 遣らずの雨 エッセイ 丁度、清元「玉屋」を聴き終わり、 ロビーに出てみると、 外は驟雨。 窓越しに白く煙る浅草の町。 浴衣姿の粋な姿の旦那が一言。 「やらずの雨だね」 艶やかな清元がやらずの雨を呼んだのか・・・・ そんな思いが頭を過った。 ※ 遣らずの雨(やらずの雨) せっかく恋人と逢えたのに別れの時がきて、 帰したくないと思っているとき、丁度ドシャ降りの雨。 この雨が「やらずの雨」 「止むまで帰るのを待って」と引き留める口実にした。