聖徳太子のような法服


「気骨の判決」を見て、
当時の大番院の判事の法服が目を引いた。
上衣の地質は黒地。
上衣には飾りがあり、桐花七箇及唐草の深紫
帽は、地質は黒地、飾は雲紋。
戦前は、刺繍ありで豪華な法服だなと思った。


現代のアメリカ式のガウンの法服とはずいぶん違う。
宮廷の貴族の束帯のようでもあり、また権威の象徴のようにも見える。
換言すれば、官吏としての職務を体現した服装といっても、
差しつかえないかもしれない。
大番院判事の法服は、どこか聖徳太子のようだなと思った。