JIN再読


「JIN−仁」を繰り返し読んでる。
この「JINー仁」は、読みごたえのある本格的な漫画だと思う。
南方仁・橘咲・野風・坂本龍馬など、
それぞれのキャラクターが丁寧に描かれている。
咲や野風は、浮世絵ような雰囲気がある。
大沢たかおの仁は、髭がなかったがマンガの仁は髭がトレードマーク。


平成の男は、江戸時代の女性にモテル。
咲も野風も、仁の医者としての男気に惚れる。
自分の損得を顧みず、医者として献身的に患者に向かい合う仁に・・・


仁と咲との恋の行方もこの作品の見どころ。
仁と咲の恋愛には、どこか洗いたての魂を見る思いがする。
34歳の仁と16歳の咲の恋愛に違和感を感じないのは、
咲が、精神的に大人の女性だからかもしれない。
それは、「運命を受け入れることであり」「覚悟」でもある。
あくまでも武家の娘のメンタリティを大切にする咲。
野風も花魁の心意気を忘れない。


16歳の武家の娘の咲は、熟成されたワインのように、
じっくりと仁への思いを温めつつ深めている。
そこには仁への信頼と尊敬がある。
咲の「お慕いしております」
とは美しく謙虚な恋の告白だなと思った。


マンガのキャラとドラマと一番重なるのは、
内野聖陽演じる龍馬ではないだろうか・・・・