大仏開眼(前篇)


時は日本の人口が500万人だった1300年前。
天平文化が花開いた奈良時代
大仏建立という壮大な営みを中心に、
遣唐使吉備真備吉岡秀隆)と玄坊(市川亀治郎
藤原仲麻呂高橋克典)と後の孝謙天皇となる阿倍内親王石原さとみ
の人間模様を描いた歴史ドラマ。


「戦わずして勝つこと」
を説く文治派の真備。
藤原一門の支配を目指す仲麻呂と真備との掛け合いが興味深かった。
「戦に勝つことは敵を作らないことです」
真備は武断派仲麻呂をそう説き伏せる。
昭和の宰相、田中角栄も「敵を作らないこと」を大切にしていたようだ。
起伏の険しい山や谷ではなく、
穏やかな平野が広がるように・・・・


やや傲慢な皇女阿倍内親王に、
君子たる者が、どうあるべきかを説く真備(まきび)
しだいに阿部内親王帝王学を身につけ、
人間的に成長してゆく。


   阿倍内親王天平の桜のごとし