2010-07-13 一枚のハガキ エッセイ 一枚のハガキが届いた。 武骨な字だけど、 どこか温かな人柄がにじみ出てている。 「一従業員として再就職しました」 との文面だった。 私は彼を所長として不適切と判断して、 去年の夏、泣いて馬謖(ばしょく)を斬った。 彼は田舎の福岡に帰り、一からやり直すことを決めた。 彼の再就職の朗報が届き、 本当に良かった。 胸の痞えが取れたように感じた。 嬉しくて何度も何度もハガキを読み返した。