火蛾とガラシャ


三浦綾子の「細川ガラシャ夫人」上巻読了。
織田信長を本能寺で討ち、
羽柴秀吉に討たれ、三日天下と言われた明智光秀
その光秀の三女の玉子。
後に細川忠興に嫁ぎキリスト教の洗礼を受けた麗人、
それが細川ガラシャ


ガラシャは遠く海を越えヨーロッパにまでその名は知られ、
彼女の数奇な運命は殉教者「気丈な貴婦人」として歌劇となり、
ハプスブルク家の女王マリア・テレジア
その娘のフランス女王、マリー・アントワネットにも影響を与えた。


速水御舟(はやみぎょしゅう)の「炎舞」に惹かるるが如く、
細川ガラシャは私を魅了する。
「炎舞」の蛾は炎に魅せられたかのように舞う。
私も一匹の蛾なのかもしれない。
ガラシャ夫人の炎を舞う蛾なのか・・・・