通帳解約・・・


代表を務めていた企業体の通帳の解約手続きをした。
欠損金を出さず構成会社に残余金を配分して、
通帳の解約ができ、最期の代表の使命を達成したと思う。
代表者を拝命したとき女房役の副代表から、
「最期の代表になるよ」
と言われたけど、25年間の企業体の締めくくりをすることになった。
これも運命か・・・


20代の頃、東南アジアの現地法人を売却して、
撤退作業をしたことを思い出す。
当時は、総務の責任者だった。
前回も、今回も解雇者を出さずに撤退できたことが何よりだった。


一番苦労したのは従業員の雇用の問題。
雇用の確保のことで、
夜、眠れない事もあった。
12月30日に契約解除の通知を取りにいったときの、
憤りと虚脱感も忘れられない。
通帳を解約するのは簡単だったけど、
そこに刻まれた数字は、様々な汗の結晶でもあったような気がする。