萬斎の花の乱


室町幕府の花の御所。
八代将軍足利義政の時代。
将軍家の家督争いから、
時代は応仁の乱へと向かう。


大河ドラマ花の乱」はそんな時代背景のドラマだった。
若き足利義政市川新之助海老蔵)が演じ、
同じく若き日野富子松たか子が演じていた。
当時、海老蔵松たか子は同じ歳の17歳だった。


二人とも初々しい演技で、松たか子の能の舞は、
流石に梨園の娘と感嘆した。
管領細川勝元役の野村萬斎の演技が素晴らしかった。
流麗な立居振舞い。
鋭い鷹の目。
能役者として修練した身のこなし、
よく響く低音の声が魅力的で、
24歳の萬斎は、
山名宗全役の萬屋錦之助に引けを取らない演技だった。


大河ドラマとしては、やや暗い感じのストーリーで、
視聴率も悪かったが、野村萬斎の魅力が溢れていた。