信頼と信用・・・


業界活動や企業体などの活動は、
事務局(事務方)に支えられている。
活動方針や決算にしても、
理事だけではこなすことが出来ない。
事務局は頼りになる頭脳集団なのだ。
私も10年以上の業界団体の役員経験からそう考える。
理事は政治家。
事務局は官僚のようなものだ。
「ああだこうだ」と批判ばかりする理事には、
事務局の本音にあるのは、
「ご自分でやってみたら」
だろう。


民主党には何でもかんでも官僚が悪い?
そんな風潮がある。
少々意地悪な官僚なら、
「ご自分でやってみたら」
と、傍観するかも・・・・


今回の防衛に係る重要案件などは、
スペシャリストの防衛官僚の情報に基づき、
首相が判断することが大切だ。
首相は防衛のスペシャリストではないのだから。
勿論、官僚任せ、官僚に丸投げの政治ではいけない。
ただ政治家と官僚の信頼関係は大切に育むべきだろう。
政治家と官僚の両輪で、国は動いている。


管首相は野党時代、批判するときは急先鋒に立ち、
政権党にとってはまことに手強い相手だったろう。
論客としては一流だった。
しかしトップとしては、やや疑問が残る。
それは官僚の使い方が出来ていないこと。
だれでも敵対している相手に協力的になるはずもない。


「信頼しているが信用はしてない」
とは、名キャッチャー野村克也氏のピッチャーに対する心構え。
官僚の報告を全て鵜呑みにして信用してはいけないが、
官僚を信頼することも大切だと思う。