虹になった仁


咲(綾瀬はるか)にとって仁(大沢たかお)は、
虹のような存在だったのか・・・・
虹はいつのまにか現れ、
いつのまにか消える。
しかし心の中でいつまでも虹は残る。


仁が現代に戻って、
江戸の人々から仁の記憶は消えてしまっても、
咲の心にだけは仁の存在が残っていた。
それは虹の如く・・・・


仁が消えた咲の心は、
ひと色足りない虹のような気持だったのでは・・・・
忘れてはならない愛おしさ。
愛しさを忘れまいと、
咲は「○○先生」へと文を認(したた)める。
それは150年の時を超え、
咲と仁を結ぶ手紙だった。


「お慕い申しておりました」
との咲の文。
切なくも愛おしい。
仁の心にも咲との虹の掛け橋が生まれ、
仁と咲の虹は、
いつしか二重(ふたえ)となる。


   咲と仁
    かたき絆の
      虹二重