もう一度だけふりむいて


桜田淳子が「もう一度だけふりむいて」を歌っていた頃、
彼女が三田誠広の「僕って何」を読んでいるとの記事があった。
この「僕って何」はちょっと気弱の18歳の男子学生が、
ひょんなことから学生運動に巻き込まれる、
そんなストーリーの小説だった。
学生運動に興味があります」
そんな感想を当時18歳の桜田淳子は語っていた。


  あなたは髪を切ってしまい
  違う人のようにみえるけど


阿久悠作詞「もう一度だけふりむいて」より


学生時代長髪だった彼が髪を切ってしまう。
学生から大人に変わり行く彼。
そんな彼が遠くの存在になろうとしている。
彼への思いを、
「もう一度だけふりむいて」
と願う彼女。
そんな内容の歌詞だった。


当時の彼女は何かに悩んでいるような、
そんな陰を感じた。
「そよ風ジュンちゃん」のエンジェルハットのアイドル歌手から、
大人の歌手に脱皮しつつあり、
これはあくまでも推測だが、当時かなり辛い恋をしてたのではないか?
「もう一度だけふりむいて・・・」
そんな男性がいたのかもしれない・・・
そして新興宗教に入団したのも、
この歌を唄っていた頃だったのかもしれない。