そんな目で見ないで・・・


いつもの駅への坂道を歩いていると、
一匹の黒猫が・・・
まだ子猫で、それもかなり痩せていて、
あばら骨が浮き出ている。


私が歩いて行くと、坂道をついて来る。
「ミャ〜」とか細い鳴き声が・・・
「ギクッ」として、
後ろを振り返ると、
子猫が愛おしい気な目でこちらを見ている。
「そんな目で見ないで・・・」
と私の心の叫び。
もう振り向くまいと決めて、
足早に坂道を登ったのでした。