芸術アラカルト


美術館に久しぶりに出かけた。
千葉県佐倉市川村記念美術館
川村記念美術館はヨーロッパの古城のような美術館。
綺麗な湖畔もあり、
箱根か軽井沢のような雰囲気がある。
「作品」「建物」「自然」を調和させた美術館。


わたしの目に飛び込んできた絵画は、
マックス・エルンストの「石化せる森」
21世紀の世界は、
まさに石化せる森となりつつある。
暗闇に塗り込まれた森。
その暗闇に描かれた赤い輪が印象的だ。
この赤い輪は何を象徴しているのか・・・
人間の鬱とした心象の眼のようにも思える。


鏑木清方(かぶらききよかた)の絹本着色の美人画
雑司が谷深秋」を鑑賞していたら、
馴染みのクラブのチーママに似ていた。
凛とした婦人を描いた一服を楽しむことができた。


それからパブロ・ピカソの「シルヴェト」
これはモノクロで描かれた少女の油彩の絵。
何か物思いに耽っているような少女。
筆のタッチが生き生きとしている。


園内にあるレストランでランチを取る。
白鳥が浮かぶ湖畔を見ながらの食べた、
茄子とトマトのパスタが美味しかった。