いつもと同じ


よく行くお寿司屋さんでのこと。
最近このお店に若い職人さんが入ってきた。
その職人さんが握ったコハダを食べたとき、
以前の寿司と微妙に味が違うような気がして聞いてみた。
「シャリはあなたが作ったの」
「そうです」
「御飯の酢が前より少し弱目かな・・・」
「毎日同じ分量の酢を使っているんで、
 同じ味だと思うんですけど・・・」
との答えだった。
まあその通りなんだろうけど、
寿司は、お料理教室のレシピとは違う。
春夏秋冬、その日その日の天候で微妙に味を調えるからだ。
寿司を握る人ではなく、寿司職人を目指して欲しい・・・・