生誕100年記念 瑛九展(えいきゅうてん)


埼玉県立近代美術館で「瑛九展」を鑑賞する。
瑛九(本名 杉田秀夫)は日本の画家・版画家・写真家。
911年〜1960年
フォトモンタージュを得意とした。
エスペラント語の普及活動をした。


彼の晩年の点描の作品が脳裡に焼きつく。
1958年作の「題不明」
絵筆のストロークが躍動し、
自らの命の火花のような筆致。
彼の内奥吹き荒れる嵐を表象しているのか?
精神としてのリアリズムなのか・・・
そんな瑛九の激しい言葉。


『ハチきれるゼツボウ感でキャンヴァスをタタコウ。
 ゼツボウが出發だ。』


「題不明」を微細に追って行くと、
丸い形は変形しながらもところどころに、
しがみついているのが分かる。
アイガーの北壁のように・・・・
彼の魂が画布にしがみついている。
そう命綱一本で。