素晴しかった浅田真央選手


NHK杯のフリーの浅田真央の演技は素晴しかった。
最近、ややスランプ気味だった浅田選手。
演技を終了した後の充実した笑顔が印象的だった。
この大会の演技に、
彼女なりに手ごたえを感じた笑顔だったのではないか。
品のある藤色の衣装がよく似合っていた。
いつも感じることだが、
得意のジャンプもさることながら、手に表情がある。
しなやかにして軽やかなのだ。


以前は、ジャンプをするとき、
取り分けトリプルアクセルの際、
キュキュと腰を振る仕草が目立っていた。
今回はあまり腰を振ることはなく、
自然な流れでのジャンプになっていた。
真央選手の演技を見ている客席の表情が、
とても楽しそうだった。
競技なのだから勿論点数も大切だが、
見る人を感動させ、楽しませるのも大事なことだ。
彼女には人を惹き付ける天賦の資質がある。


なお、優勝は鈴木明子選手。
彼女はNHK杯初優勝。
安定感のある演技が光っていた。