12000円の値ごろ感


水商売の料金は、お店で様々だ。
先日、同業者の社長と飲んで、
社長がこんな話しをしていた。
「クラブは大体2万以上取ろうとする、
 そうするとなかなかいい店でも通えないよね
 ただ12000円ぐらいなら、
 毎週通いたいというお客もいるんじゃないかな
 ついつい客足が落ちるとママさんは、
 一回の金額を高めに設定しちゃうんだけど
 そこを我慢しなくちゃんね」
そんな会話だった。
12000円の値ごろ感といったところか・・・


その社長さんはお金で大変苦労したことがある。
議員の秘書をしたり市場で中卸しの会社を経営したりしたが、
10億円以上の負債をだして一度倒産の経験がある。
「一日1000円で家族4人で生活したこともあるんだ」
と笑って話されていた。
「景気がいいときは毎晩一人で10万以上は使っていたよ」
そんな話もされていた。


長引く不況で夜のネオン街は閑古鳥が鳴いている。
お店で一番大切なことはお客さんを大事に扱うお店だ。
そういうお店は常連のお客が離れない。
ただ、会社のお金で飲める社用族は少なくなり、
お父さんの小遣いも減っている。
一回2万円では行きたくても行けないのが現実。
不況だからこそ、
匙加減が上手なお店が生き残れるのではないか・・・・