削るにまかせ


    ひとしきり
     錐揉む雪と
      なりにけり


    みずからを
     削るにまかせ
         花氷
           

中森明菜の「白い迷い」を聴いて俳句にした。
自分の愛の強さを持て余す女性
ひとひらの雪が錐揉みながら落ちてゆく。
そんな情景が浮かんでいた。
彼女の「陽炎」「予感」「リ・フ・レ・イ・ン」も心に沁みる。