権力の二重構造


たまにソファーに寝っころびながら、
山川出版の「日本史B用語集」をパラパラ捲って読んでいる。
私が興味深いのは、院政と執権政治だ。
いづれも権力の二重構造。
権力の二重構造は、
日本の権力構造の典型とも言われている。


将軍と執権
天皇上皇太上天皇


例えば鎌倉時代の将軍と執権との関係では、
三代将軍源実朝が身罷り源氏の嫡流が絶え、
将軍不在となるが、北条氏は将軍の地位には着かない。
藤原将軍や宮将軍を鎌倉幕府の将軍に置く。
あくまで執権として権力を奮う。
しかし、承久の乱では後鳥羽上皇を配流する力を持つ。


大河ドラマ平清盛」は、
天皇上皇との関係が重要なファクターになっている。
崇徳上皇井浦新)と後白河天皇松田翔太)の対立がからみ、
保元の乱が起る。
源氏も平家も親族同士が血で血を洗う戦となる。
院政は藤原摂関政治を牽制を目的としたが、
平安末期には武家政権と対立することとなる。
やがてそれは平清盛松山ケンイチ)と後白河法皇の対立となる。