逆転した気温・・・


今朝の東京の最低気温はこの秋最も低い4・4度。
その頃、栃木県の日光中禅寺湖畔では気温が5度だった。
普段なら、10度近く低い日光地方の気温なのに、
どうして都心の方が低い気温になったのか?
それはお風呂で、湯船の上が熱く、下が冷たいときがあるように、
上空には暖気が入り、
地上付近では寒気が溜まっていたことに原因がある。
つまり移流逆転層が起ったからだ。
通常、気温は100メートルごとに0・6度ぐらい低くなる。
だから山に登ると寒くなるのだ。
ところが今朝の都心は地上付近の寒気と放射冷却
日光では1000メートル付近の暖気と強風とで逆転層となり、
気温の逆転という滅多に現れない気象現象になったのだ。