手刀(てがたな)の美しさ


第48代横綱大鵬幸喜親方が亡くなられた。
「巨人・大鵬・卵焼き」の世代には淋しい。


明治生まれの祖母が大鵬関の贔屓で、
大鵬は肌が綺麗でいい男だね。」
と話していた。
そしてわたしが印象深いのは、
大鵬には品がある、
懸賞金を頂くとき手刀をちゃんと切る
他の相撲取りはすぐ懸賞金を取ろうとする。」
そんなことを語っていた。
大相撲では懸賞金を受け取るとき、
手刀を軍配に向って左右中の順に切るきまりがある。
大鵬は流麗に手刀を切って、
懸賞金を受け取っていた。


大鵬は勝利に奢ることなく、
負けた力士に必ず手を差し伸べていた。
そんな横綱大鵬の姿が忘れられない。