午前6時前・・・・


午前6時前、ツインビルから日が昇り、
街は朝を迎えている。
ブラインド越しの太陽は暖かい。
ラジオからは女性の透明な歌声が流れている。
どこか根源的な、大切なものって何なのか・・・
そんなことを朝日を授かりながら考えていた。


   「当たり前」でなく「有り難い」


東日本大震災の直後に切実に思ったこと。
計画停電の暗闇の中で、
何かに怯える小動物のような気持ちになったことがあった。
小さな明かりにこころが癒され、
一杯の水が五臓六腑に沁みた。


朝日は暖かい。
神の手のようにどこまでもやさしい。