左手(ゆんで)の白き・・・


    右手焼けて
     左手の白き
       晩夏かな


(めてやけて ゆんでのしろき ばんかかな)


右手は(めて)と読み、馬の手綱を持つ手からきている。
馬手と書いて「めて」とも読む。
左手は「ゆんで」と読む。
夏の間、車を運転すると左右の腕が全く違う色になってしまうことがある。
ハンドルを握る、まさに手綱を握る右手(めて)は日焼けし、
そうでない左手(ゆんで)は白いままの腕。
そんな腕を見て晩夏の匂いを感じ、俳句にした。