苦労と不幸


「八重の桜」を見ていたら、
八重(綾瀬はるか)のこんなことばが、耳に残った。
「苦労と不幸は違う」
この人となら苦労が出来るとは、
不幸ではなく苦楽を共にすることかもしれない。


今回の「八重の桜」は、私の好きな小説家、
徳富蘆花が登場していた。
八重の姪と駆け落ちをしそうになる徳富健次郎(蘆花)
若き日の徳富蘆花は兄へのコンプレックスと人道主義の萌芽が見られる。
明治大正の文豪徳富蘆花は、
晩年晴耕雨読の生活を東京の郊外、北多摩郡千歳村粕谷で過ごした。
その地が現在の世田谷区粕谷の蘆花恒春園となっている。
蘆花が住んでいた旧家は世田谷区の芦花公園にそのまま保存されている。
二年前の盛夏、百日紅が咲いている時分に芦花公園を訪れた。
にわかに黒雲が広がり、夕立になったのを覚えている。
沈思止揚
晩秋の芦花公園を逍遥したい。