対馬暖流


九州北部の対馬海峡から日本海に流れ込む暖流が対馬暖流だ。
この暖流こそ、日本海側に大雪を降らせる鍵になる。
ここ数日、日本海側では、激しい天気現象が続いている。
日本列島の上空5500メートルにマイナス30度の寒気が流れ込み、
大気の状態が不安定になったからだ。
日本海には筋状の雲がびっしりある。
日本海対馬暖流とシベリア育ちの上空の寒気によって、
この筋状の雲が発生している。


上空と地上の気温の大幅な差は大気を不安定にして、
雄大積雲や積乱雲を発生させる。
夏の入道雲に似ている。
北陸地方では雷雨になっている。
大雨とは低気圧や前線、あるいは台風だけに限らない。
こうした大気が不安定な時も大雨になることがある。
石川県の金沢では11月17日から本日21日の6時半までに、
約300ミリの大雨となっている。
また昨日は地面が真っ白になるほどの霰が降った。
金沢など平野部は冷たい雨だが、
北アルプスなどの高い山では、大雪になっているだろう。
一方、太平洋側では、朝晩の気温の格差が大きくなっている。
昨日の埼玉県さいたま市では、最低気温と最高気温の差が16度もあった。
乾燥した晴天が続いている。
マスク通勤の方も増えた。


今日も日本海側の不安定な天気。
関東地方は乾燥した晴天が続く見込みだ。