歌麿の雪


    歌麿
     雪の肌えの
      染まりけり


66年ぶりに喜多川歌麿の肉筆画の大作「深川の雪」が見つかった。
幻の浮世絵「深川の雪」
この「深川の雪」「品川の月」「吉原の花」の三部作で雪月花となる。
深川の料亭を舞台に芸者と遊女が活き活きと描かれている。
庭には柔らかな雪が草木に降り積もっている。
女たちの華やかな笑い声が聞こえてくるかのような、
そんな浮世絵だ。
深川の雪には当時流行した口紅、笹の紅が描かれている。
上唇は赤い紅、そして下唇は笹のごとくみどり色の紅を注している。
歌麿は豊かな女性の表情、姿態を描き、
春画では海外でも知られている。
海外で日本の男性が「あなたはウタマロ」だと言われたら・・・