狐火


    
    狐火の
     乳房を灯す
       蛍かな


鬼平犯科帳の「狐火」を見て一句。
盗賊の棟梁の二代目、
通称、狐火は密偵おまさの昔の男だった。
そんなおまさがある事件を切っ掛けに二代目狐火に再会する。
おまさの胸は高鳴る。
狐火にとってもおまさは忘れられない女だった。
焼けぼっくりに火が付いた男と女。
狐火がおまさの肩を抱く。
おまさは狐火にからだを預けるのだった。