クエ鍋


師走も半ばを過ぎ寒い日々が続く中、
思いもかけずクエ鍋を賞味することができた。
熱燗を飲みながらのクエ鍋は悦楽さえ感じる味だ。
クエは冬が旬の魚。
鍋の中でぎゅと締まる肉厚の身。
口の中でとろけるような極上の脂と濃厚な旨味。
冬の鍋料理クエの出汁の流れ出た鍋は、
芯から冷えたからだもさることながら、
少しばかり冷えていたこころも温めてくれた。