2014-12-20 クエ鍋 エッセイ 師走も半ばを過ぎ寒い日々が続く中、 思いもかけずクエ鍋を賞味することができた。 熱燗を飲みながらのクエ鍋は悦楽さえ感じる味だ。 クエは冬が旬の魚。 鍋の中でぎゅと締まる肉厚の身。 口の中でとろけるような極上の脂と濃厚な旨味。 冬の鍋料理クエの出汁の流れ出た鍋は、 芯から冷えたからだもさることながら、 少しばかり冷えていたこころも温めてくれた。