金融の異次元緩和とはバブルではないか・・・


どこか調子の良すぎる経済政策だな・・・・
そんな疑念が頭を過る。
それは日銀の「金融の異次元緩和」の政策だ。
確かに「金融緩和策」によって株価は上昇し、円安となった。
賃金も上昇傾向にある。
この政策いいことばかりのようにも見える。


しかしだ・・・
どうもこの金融緩和には無理がある。
途方もない無理がある。
そんな不安が現実化しつつある。
バーゼル銀行監督委員会で英国とドイツから提案されている、
国債のリスクの資産化」だ。
国債のリスクの資産化」となれば国債保有する金融機関に、
自己資本を積み増しすることが義務ずけられる。
日本のメガバンク・巨大生保は大量の国債保有している。
こうしたメガバンク・巨大生保にとって日本の国債は大きな資産だ。
もしも日本の国債が暴落すれば、
あのバブル崩壊の二の舞になるだろう。
「金融の異次元緩和」=「バブル経済
と私には映ってしまう。


私は経済学者ではないが、
入るお金と出るお金、その差額が利益だということは理解している。
それを出るお金が入るお金を超過して、
超過した分を借金で賄い続ければ会社は破産しかない。
これも自明の理。
国家とて同じことだ。
国債は紛れもなく国の借金であることを忘れてはならない。
肝心なのは当たり前の経済観念ではないか。


当たり前の経済観念を忘れ、いや忘れたふりを続けながら、
今のままの金融政策を続ければ戦後のインフレ抑制の為に断行された、
貯金封鎖と財産税90%課税が現実になりかねないだろう。