花盗人(はなぬすびと)


   誰がための
    花盗人と
     なりしかな


(たがための はなぬすびとと なりしかな)

     By short★PLOT


花(桜)を盗む者がいる。
誰のために桜の枝を盗む罪を犯すのか。
誰かに捧げるための花なのか。
それとも桜の魔性に魅せられた者の仕業か。
桜を手折った盗人に問いかけたい。


そういえば明日香の「花ぬすびと」を艶やかに歌う女性がいて、
危うくこころを奪われそうになった。
妖艶なその方を思い浮かべ俳句とした。


季語は花盗人(はなぬすびと)で季節は春。
花盗人は、
桜の美しさに惹かれて枝を折り盗むこと。