2006-01-08から1日間の記事一覧

冬鹿のおのが木霊に耳立てり

森閑とした冬の山、 枯木の林を一頭の鹿が立っている。 ふいに何かを思い出したように 鹿は遠くに向かい鳴き声を上げる。 そして、鹿をおのれの鳴き声を 仲間の鳴き声かと思い耳を立てる。 しかし、それは木霊でしかなかった。 孤独にたたずむ冬の鹿に 自ら…