女ひとりで、 薫は川釣りをしている。 もう一時間もピクリともしないヘラ鮒用の浮の棒。 日差しの温もりを感じる3月、だが川面を渡る風はまだまだ冷たい。 父譲りの紺のスタジャンを薫は羽織っている。 父のスタジャンは温かい。 薫は、 松たか子の「明日、…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。