経営者の効率化、小説家の遊び心


トヨタ自動車の副社長が効率化を優先し、
村上龍が、小説家がもとっも効率化から、
縁遠いと存在だと語ったことが印象ぶかかった。
トヨタの副社長が上司の重要な仕事は、
部下を適材適所に配置することが、肝要だと語っていた。
自己との作業である小説家と他者を使う企業家は、
異質の頭の働きがあると感じた。
小説家は、自分の発想を文章で表現する。
謂わば、自家工業である。
経営者は、人材を吟味し、様々な業務に適応できるかを、
見極めて任命することを本分とする。
経営者は、利益を生むための効率化を優先し、
物書きは創造力の遊びの世界をはばたく。
経営者と小説家のエートスを見るおもいだ。
最強軍団の人作りを目指す経営者は、
小説家の創造力が必要なのかも知れない。
個としての自己を、見直すことの大切さこそが、
人を束ねる要諦なのかもしれぬ。
創造力の翼が、経営者には必要なのだ。
小説家の遊び心とは、取りも直さず、創造力に他ならない。


エートス(ethos)
社会集団、民族を支配する
倫理的な心的態度


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